面接はミーティング等とは違い質問されたことに答えなければなりません。そのためには面接官が理解できるように話すテクニックが必要です。それが「面接用の技法に答える」ことです。
具体的には、結論を先に話し、続いてその理由やエピソードを話す、ということです。
例えば「私の強みは粘り強く最後までやり抜くことです。そのエピソードとして****なことがありました。私が御社へ入社致しましたらこの強みを充分に発揮し御社のために貢献して行きたいと思います。」などです。
面接は限られた時間の中で面接官が人物を評価する質問をしてきます。内容はもちろん大事ですが、その話し方にも充分注意しなければなりません。「明瞭簡潔に答える」とは、上記(1)の技法を使い質問されたことだけを答えることです。
従って、次に聞かれるだろうという質問の先読みをしてそこまでも話してはいけません。余分なことを言って墓穴を掘ることもあります。自分では良く言えたとしてもマイナス評価に繋がってしまうかもしれません。
もし、面接官がそれに関連したことを聞きたければ、また質問してきますのでその時に答えればいいのです。
面接官の質問に答える場合は、ハキハキと明るく元気よく答えることが面接官へ好印象を与え評価も高くなります。また、野球のキャッチボールのように、ボールを受けたらすぐに返す、またボールを受けたらすぐに返す、というテンポを崩さないことが重要です。
ただ、どうしても考えなければならないとか、どのように答えたらよいのか迷い時間がほしい時は、面接官から質問されたことを再度面接官へ返し考える時間を確保して答えるようにします。
例えば「今質問されたことに関してですが、***のことを答えればよいのでしょうか」などの言い方で面接官へ質問の内容を確認し、その間に答えを考えるようにします。
答える時は語尾までしっかりと声を出す事が重要です。「**です。**ます。」と丁寧語でしっかりと発声することによって面接官に「きちんとしっかりと話せる人だ」という高い評価を得られます。
自分の席に着いたら面接官の顔をしっかりと見ます。眼を見るのではなく顔全体を見るようにし、かつできるだけ優しい視線を送るようにします。
例えば3人の面接官がいたら、まずは真ん中の面接官を見ます。
面接が始まったら質問をしている面接官だけを見て、回答もその質問した面接官に返します。その間は他の面接官に視線を送る(気を配る)必要はありません。
面接の間中、面接官だけを見ているのは大変つらいと思います。質問と質問の間の1,2秒間に多少頭を動かしたり視線を少し下に向けたりすることは構いません。質問が始まったらその面接官を見ればいいのです。
今日この面接に来て絶対に内定を取るんだ、という気持ちで面接に臨むことが重要です。
アピールするには、上記の記載した話し方などに加え、熱意を表わすことです。
熱意の表し方は、声の大きさ、顔の表情(笑顔など)姿勢、きびきびした行動などです。
質問では知らないこと、覚えていないことや忘れてしまったことがある場合があります。
その場合、面接官にその旨きちんと話すことです。
例えば「大変申し訳ございません。そのことに関しましては研究不足で確認しておりません」とか。
但し、知らない、覚えていない、忘れたなどで許される質問と許されない質問があります。
前日の当社の株価は?と聞かれて研究不足で覚えていない旨答えれば許されますが、社長の名前は?と聞かれた場合、答えられなかった場合は不採用と思った方がいいです。